人は実際どれくらい読んでいるのか
平均的な大人が年間何冊読むか尋ねると、調査ごとに答えが変わります。おおまかに言うと、国や年によって差はありますが、典型的な大人が年間に読む本の数はかなり控えめで、数冊から十数冊程度にとどまることが多いようです。ある年にまったく本を読まなかったという人も、少なくない割合で存在します。
もっと興味深いのは、この分布の偏りです。比較的少数の熱心な読者が、読書量全体の大きな部分を占めています。読書量は均等には広がっていません。これが重要なのは、平均というものが誤解を招きやすいからです。多くの人は平均より下にいて、情熱的な少数派によって平均が押し上げられています。見出しの平均に比べて自分の数字が低く感じても、それは自分だけではありませんし、その差は見た目ほど大きくありません。
読み終える本と、読み始めただけの本
誰もが実感していながら、きちんと測っている人は少ない統計があります。読み始めた本の多くが最後まで読まれないという事実です。すっきりした世界共通の数字はなく、「正確な途中放棄率」を名乗るものは疑ってかかったほうがよいでしょう。ただ、読者や出版社、読書コミュニティは一様に、読み終わらない本はよくあることで、最初の三分の一あたりで置かれることが多いと語っています。
ここで得られるのは数字ではなく、いわば「許し」です。本を読み終えないのは普通のことです。自分に合わない物語を途中でやめるのは理にかなった選択であって、自分の落ち度ではありません。もっとも多くの本を読み終える読者は、合わない本をいちばん早く見切り、その分の時間を最後まで引き込まれる本にあてている人であることが多いのです。
毎日の読書と結びついていること
読書は日常の習慣のなかでも比較的よく研究されている分野で、その関連性は心強いものです。読書の研究は、日常的な読書を語彙力の高さや集中力・注意力の高まり、そして数値で示せるストレスの減少と結びつけています。短い読書時間でもストレスを大きく下げられると示す研究もあります。とくにフィクションを読むことは、より高い共感力や視点を切り替える力と関連づけられています。
これらは保証ではなく関連性であり、効果の大きさもさまざまです。ただ、方向性は複数の研究で一貫しています。日常的な読書には、認知面でも感情面でも良い効果が伴う傾向があります。どれもマラソンのような長時間の読書は必要とせず、ただ頻繁に読む人にその効果が現れます。
続けることについて習慣研究が語ること
まさにここが、読書統計と習慣の科学が交わる地点で、教訓ははっきりしています。習慣形成に関する研究は、量よりも続けやすさのほうが大切だと示しています。習慣は、たとえば毎晩ベッドで数ページ読むというように、安定した環境のなかで小さな行動を繰り返し、それが自然に感じられ始めたときに形づくられます。
ここで手放すべき通説が2つあります。ひとつめは、「習慣はちょうど21日でできる」という広く知られた考えで、これには十分な裏付けがありません。習慣形成の研究では、この期間は人や行動によって大きく異なり、数週間から数か月にわたることが多いとされています。ふたつめは、「一日抜けたらすべて台無しになる」という思い込みです。研究では概して、たまの失敗がパターンにならない限り、習慣づくりを大きく後退させることはないとされています。一度抜けるのは問題ありません。危ういのは、抜けることが頻繁になることです。
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当てずっぽうはやめて、続けることに応える毎日のストリークと目標で、自分自身の読書統計を記録しましょう。Leaf は App Store と Google Play からダウンロードできます。
たまの一気読みより、毎日の小さな目標が勝る理由
続けやすさについての研究と読書の数字を組み合わせると、実践的な戦略が見えてきます。毎日数ページ読むことは積み重なります。毎晩10ページを着実に読めば、年間で数千ページになり、これは完読した本の何冊分にも相当しますが、どの一回の読書も負担には感じられません。
これは、本がベッドサイドで読みかけのまま置かれる「一気読みと燃え尽き」のパターンとは正反対です。たまの長時間読書は生産的に感じられますが、空いた午後があることに頼っているため、不安定です。毎日の小さな行動は忙しい日にも生き残るので、長続きします。完全な方法が知りたい方には、読書習慣の作り方のガイドがこの研究を日々のルーティンに落とし込んでいますし、読書量を増やす方法ではより広い戦略を扱っています。
本当に大切な統計、それは自分自身のもの
全国平均や調査の範囲は興味深いものですが、自分の読書について何かを教えてはくれません。自分自身の統計なら教えてくれます。何日連続で読んでいるか。今年、何冊読み終えたか。立てた目標に対してペースは合っているか。これらの数字は具体的で、行動につながり、自分だけのものです。
だからこそ記録する意味があります。読書ストリークは続けやすさを目に見える形にしてくれます。これはまさに習慣研究がもっとも重要だとする変数です。Leaf の読書統計は、読み終えた本やペース、時間とともに変わる進み具合を見せてくれるので、習慣ができていく様子を推測ではなく目で確かめられます。もっともやる気を後押しする統計は、平均的な人がどれくらい読むかではなく、先月自分が積み上げたストリークで、それはいまも目の前にあります。
ですので、見出しになる読書統計はひとつの参考程度にとどめ、その中のパターンだけを覚えておき、自分の読書を実際に変えられる唯一のデータ、つまり自分自身を測ることから始めてみてください。
